大好きな彼との電話。こちらが話しかけているのに、いまいち彼の返事がそっけなく、面倒くさそうにしている……。そんな経験はありませんか?
それは、あなたが開口一番、「今日何してたの?」と言っているからかもしれません。
「今日何してたの?」という言葉は、話のとっかかりとして非常に使い勝手がいいと思いがちです。しかし、実はこれ、心理学的に男心を萎えさせるNG発言なのです。
今回は、その理由と対処法についてお届けします。
心理学者の伊藤明著『恋によく効く魔法のひと言』は、「今日何してたの?」がNG発言な理由を下記のように挙げています。
女性同士であれば、「今日何してたの?」という電話でのセリフは、いわばあいさつのようなものです。
(中略)
一方男性は、そのセリフを額面どおりに受け取って、朝からの行動を順番に追い出していこうとします。そして、その日が重要な出来事が何もない一日だったとき、「別に……」という、女性にとってはそっけなく聞こえる返事で答えてしまうことになるのです。
また、束縛されることを嫌う男性にとって、「今日は何してたの?」と毎日のように質問されるのは、大変息苦しいものです。
つまり、女性にとってあいさつ代わりに今日どんなことがあって、今どんな気分なのかを共有しようとして「今日何してた?」と聞いているのに対し、男性は特に重要なことがなければ伝えないし、かえって束縛に感じてしまうこともあるのです。
会話において、気持ちや感情の共有を大事にする女性に対し、結論や解決策を追い求めがちなのが男性。あいさつ代わりのひと言が、彼の負担になっているとは、ある意味ショッキングな事実ですよね。
彼との会話がイマイチ盛り上がらないという人は、「今日何してた?」を封印してみてはどうでしょうか?
「でも、それじゃ会話の糸口が見つからない!」という人は、彼との電話での会話を盛り上げるために、次のような方法を試してはいかがでしょうか?
■1: 特に用のない電話ははじめからその意図を伝える
男性は結論の見えない話が苦手なもの。
けれども、あなたから「特に特別な用はないんだけど、あなたの声が聞きたくて電話したの。ちょっとだけ話してもいい?」とはじめに断りを入れれば、彼も会話の心積もりができるもの。
「声が聞きたくて、つい電話をしてしまった」と彼への好意を前提に伝えれば、彼も悪い気はしないはずです。
■2: 次のデートなど、結論の出やすい話をする
会話のための会話ではなく、次のデートはどこに行くか、いつにするか、など結論の出やすい話題を振れば、男性も前向きに話にのってくるはずです。
その際、「前のデートはこんなところが楽しかったよね」という、思い出トークから入るのもいいでしょう。
■3: 彼へのお願いごとを用意しておく
特に彼への用がなかったとしても、逆にこちらからきっかけを作れば問題ありません。
「家の電球を変えるのを手伝ってほしい」や、「○○について教えてほしい」など、こちらからのお願いごとや質問事項を用意しておけば、彼が会話を面倒がることもないでしょう。
いかがでしたか? 彼との電話が、“その日あったこと報告”になってしまって盛り上がらないと言う人は、この3つのテクニックを試してみてはいかがでしょうか?
【NG発言シリーズ】
※ 男のプライドが傷つく「絶対に言ってはいけない言葉」10個
※ 絶対に言っちゃダメ!彼の愛が冷めてしまうNG台詞10個【前編】
※ 絶対に言っちゃダメ!彼の愛が冷めてしまうNG台詞10個【後編】
【参考】
※ 伊藤明(2007)『恋によく効く魔法のひと言』 青春出版社