今、TBSドラマ『恋愛ニート』が話題になっていますよね。この“恋愛ニート”というフレーズ、恋愛の仕方を忘れてすっかりトキメキがなくなった方はドキッとしてしまうものではないでしょうか。
恋愛ニートを脱するためにはまず、「恋愛がしたい」というモチベーションを高めることが重要です。そのためには、いろいろな人の恋愛事情を知ることが心理学的に有効と言われています。
例えば、精神科医のゆうきゆう氏が恋愛心理を解説する、桂望実氏の恋愛小説『恋愛検定』では、
「恋愛に臆病になっている人が恋したい気持ちを芽生えさせるための方法として、“いろいろな人の恋愛の様子を知ること”が心理学的に有効」
と書かれています。よく言われる説ではありますが、実際これは本当なのでしょうか? 気になる背景について確認したところ、以下のような心理学実験によって証明されているとのことでした。
「心理学者のアルバード・バンデューラの行った実験によれば、犬を怖がる子供に“子供が犬と楽しそうに遊んでいる映像”を見せると、半分以上が自ら進んで犬と遊ぶようになり、さらに、“性別、年齢の異なる子供が、様々な種類の犬と接している場面”を見せると、最も効果が上がったそうです。
人は自分自身に確信が持てないとき、他の人の行動を基準に判断することがあり、これを心理学では“社会的証明”と言います。同様に、恋愛小説や映画、周りの人の恋愛のストーリーをたくさん見ることで、恋したいという気持ちが目覚めます」
う~ん、なるほど。たしかにセールで「残りわずか!」という状況で人が殺到していると、ものすごくお得なものが売られていると感じ、つい欲しくなってしまいますよね。
これが恋愛についても同様で、周りの人につられてつい恋愛をしたくなってしまう、ということなのですね。
しかし、いろいろな人の恋愛事情を知るには、相当な時間を要してしまいそうなもの……。そこで今回は、短時間で多くの人の恋愛事情を知ることができて、“恋愛したい気持ちを目覚めさせる”方法をご紹介します。
■1: 女子会、合コンで恋愛トークを積極的に投げかけてみる
複数の人が集まっている状況なら、一度にいろんな人の話を聞くことが可能ですよね。
「今まで一番楽しかったデートは?」「思わずきゅんとしてしまう異性のしぐさは?」「初デートやファーストキスの思い出は?」など、恋愛エピソードを引き出すトークをしてみるのもいいでしょう。
恋人がいる人なら、「最近彼とどうなの?」と聞くのもアリですね。
■2: 恋愛小説なら短編集やケータイ小説で
効率性を重視するなら、恋愛小説もひとつの作品を読みきるのに何日もかかるものよりは、同じ恋愛小説でも短編集やケータイ小説でさくっと読んでしまうのも手です。
恋愛小説の短編集では、“ベタ甘ラブ”に浸れる有川浩著『ラブコメ今昔』や、30代女性の恋愛模様を描いた石田衣良著『1ポンドの悲しみ』などが人気のようですよ。
■3: 映画、DVDもとにかく登場人物が多いものを選んで
映画・DVDなら登場人物が多く、様々なキャラクターの恋愛模様がひとつの作品で分かるものがいいですね。
具体的には、ロンドンを舞台に、19人の男女の様々なラブストーリーを同時進行で描いていく『ラブ・アクチュアリー』や、現在公開中の『ニューイヤーズ・イブ』などが分かりやすくてオススメですよ。
いかがでしたか? 「恋がしたいと思っても周りにいい人がいないからできない」という方も、自分ひとりで手軽に恋愛の感度を上げられる方法なのでまずはやってみてください。
実は今まで気付いていないだけだった、真の恋愛感情に気付くきっかけになるかもしれませんよ。
【トキメキ再燃テク】
【参考】
※ 有川浩(2009)『ラブコメ今昔』 角川グループパブリッシング