いまや、ファッション誌でも取り上げられ、女性でも気軽に買えるようなお店も増えてきたラブグッズ。女性目線でデザイン性のよいものや成分的にも安心なものも増えてきました。
中でも入門アイテムとしておすすめなのが、“ローション”。しかし、このローション、成分によっておすすめの使い方が異なることはご存知でしょうか?
今回は、世界16カ国で販売されているローションブランド『ID Lubricants』に所属する“ローション博士”に徹底取材し、前編ではローションの選び方、後編ではローションを使った楽しみ方を、それぞれお届けしていきます。
■気になるローションの選び方
様々な種類が存在するローションですが、どのように選べばいいのでしょうか? ローション博士に聞いてみました。
「ローションを選ぶ時のポイントとして、まずはラベルで成分を確認してください。ローションの主成分によっておすすめの使用法は異なります」
■使い方に注意したい“ポリアクリル酸ナトリウムタイプ”
「日本で作られている代表的なローションのほとんどが、水と“ポリアクリル酸ナトリウム”という吸水成分でできています。これは、紙おむつや生理用品などにも使われる素材で、水分を吸収して粘りを出します。
比較的リーズナブルなので、お風呂などで大量にボディにどばっとかけてぬるぬるを楽しみたい方におすすめ。ただ、膣内に入れると洗い流しづらいので残りやすいです。
もし、膣に入ってしまった時は、市販のビデなどを使い、膣内を清潔にしましょう」
■性交痛におすすめなのは“グリセリンタイプ”
「性交痛の改善におすすめなのはグリセリンタイプです。水に溶けやすく洗い流しやすい上、膣内に入っても安心・安全な成分になります。
ポリアクリル酸ナトリウムを使ったものよりも単価は高いですが、挿入用に使うのであれば少量で十分事足りますので、コストパフォーマンス的にはさほど変わらないかと思います」
■オイルベースやシリコンタイプも用途によって選んで
「その他、自然志向の方に人気な植物オイルベースのものがあります。ただし、すべての人にアレルギーが出ないわけではないので、自分の身体にあったものを選ぶことが大切です。また、オイルベースの商品はコンドームを溶かしてしまう場合があるのでカップルで使う際は気をつけてくださいね。
あとは、シリコンタイプは油に近いさらっとしたテクスチャーで、身体に吸収されずずっとうるおいが続くのが特徴で、お尻のプレイを楽しみたい方にはおすすめです。ただし、同じシリコン製のオモチャとの相性は悪いので、一緒に使わないように注意してください」
なるほど! それぞれのタイプによっておすすめの使い方や注意点が違うのですね。
また、「成分でクリアしたら、あとはテクスチャーや持続性、香り、味などで選んでいただけます。フレーバー付のもたくさんありますが、ただオーラルで使いたい時は、食用可能の表示があるものを選んだ方が安心です。
その他最近は温感・冷感タイプや媚薬的な成分が入っているものもありますよ。カップルで選んでいただくのも楽しいと思います」とのこと。
体に直接触れるものだけに、正しい知識を身につけて、自分やパートナーに合ったローションを選んでいくことが大事なのですね。
後編では、ローションの楽しみ方についてお届けします。
【性のお悩み解決】
※ もう痛くない!女医が教える「大きすぎる彼のアソコ」対処法
【参考】
※ アメリカNo.1の潤滑剤 ID Lubricants アイディー・ルーブ
※ ローション博士・・・常に8割が女性という環境で販売の仕事に就き、バックヤードや就業後に下ネタやセックスのお悩み話しは当たり前。
販売の仕事を離れ、一般企業へ転職。初めて、下ネタを話せない女性の存在や「セックスって痛いものだと思った」という友人の言葉にショックを受ける。
「体に安心なものを使って、快適なセックス ライフを送るためには何がベストか?」と追求するうちローションに行き着く。
「女性の為のローションは?」と模索し、アメリカのローションブランド 『ID Lube』に出会い、縁あって日本総代理店『ID Lube Japan』セールスディレクターに就任。